住まいづくりのアドバイス(3)

【地域産材で木造住宅を創ろう】

大阪の家づくりにはおおさか河内材を、神戸の家は兵庫の木を、奈良の家は吉野の木で、
  −身近な山の木で家を創ろう−
国産地域材を使うことを推奨するには以下のような理由があります。
1.国産材を使用することで、居心地の良い、愛着のある家が建てられます
・その地の環境に適した材で居心地の良い家が建てられる
何十年も地元の気候で育ち、その地の気温、湿度、天候に適した材に育っているため、外国で育った輸入材より気候に馴染みます。
・愛着のある家づくり
地元の山で伐採され、地元の林業家や製材所の手によって加工された材木は、地域のつながりを感じることが出来、安心感・親しみがあり、その材料で建てられた家にも愛着が湧きます。また地域経済の活性化にもつながります。
2.国産材を使用することで、環境問題の改善につながり、安心できる家づくりが行なえます。
・運搬ルートにおける省エネルギー
外材を使うと船による運搬などで無駄なエネルギーの消費につながります。一方、地域の材を使うことにより、運搬ルートは短く、これがエネルギーの節約につながります。
・空気中の二酸化炭素の抑制
木は成長の過程で空気中の二酸化炭素、太陽の光、水分により光合成を行ない、結果、炭素を取り込み、酸素を空気中に放出しています。木の炭素吸収・貯蔵の活発な活動は50年程度といわれています。そこで、また新しい木を植えることにより、森林の二酸化炭素の吸収は再び活発になり、伐採された木は木造住宅として、炭素を固定し続けていくのです。木の伐採というと環境破壊のように聞こえますが、その後には新しい木を植え再び活発な光合成を行なうという、自然界のサイクルに則した行ないなのです。
・住宅製造時の省エネルギー
住宅生産過程におけるCOの排出量は鉄筋コンクリート造、鉄骨造に比べて、木造ははるかに低いものとなっています。また、鉄の製造時には熱を、アルミの製造には電気を多量に使うことにより、多量の化石燃料の消費につながっています。
・林業の衰退による自然災害の恐れ
国産材のニーズが少ないと、林業の衰退につながります。これにより手入れのされない森林が増えると山林は保水機能の低下や土壌の流出により洪水や土石流、また水不足などの自然災害を引き起こします。こうした災害を引き起こさないためにも、適したサイクルで木を手入れ、活用していき、林業活動を活性化させる必要があるのです。
戦後、日本で積極的に植林が行なわれた人工林は、現在、充分成育した状態にあります。これらを活用することにより気候風土に合った、耐久性の高い住まいが手に入り、日本の林業を支え、環境にも寄与することができるのです。

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